「ダブルで蹴りだ!」

谷津は長州とのタッグは苦手だったと思う。せっかちな長州のプロレスに、どうしてもワンテンポ遅れてしまう。あれやこれやと指示を出してくるのも、やりにくさを増幅させた原因の一つだろう。

「谷津〜、押さえろ、エルボー落とせ、腕持て、ダブルで蹴りだ!谷津、持ってこいパイルドライバーだ!おら太鼓太鼓太鼓、蹴れ蹴れ谷津!こら持ち上げろ谷津!投げろ投げろ、飛ばせー!谷津、ダブルで蹴り!」(←実話)